「ドリーム☆ジャンボ☆ガール」1巻 感想 7億当選でJKの人生が激変!

ドリーム★ジャンボ★ガール 1巻 感想

皆さん、銀行口座に「7億円」あったら何をしますか?

いや、問い直しましょう。

もし高校生の時に7億円手に入っていたら、まともな神経で生きていく自信がありますか?

私は無理です。翌日には半裸で街を疾走している自信があります。

今回紹介するのは、そんな「人類の極端な夢」を最速のテンポで叩きつけてくるマンガ。

「ドリーム☆ジャンボ☆ガール」の第1巻です。

作者は「ドージンワーク」「アホガール」等で知られるギャグ漫画界の暴走機関車、ヒロユキ先生。

表紙の「札束風呂」ならぬ「札束ベッド」で微笑む女子高生(とメイドさん)の笑顔。

ここには希望しかありません。


目次

「ドリーム☆ジャンボ☆ガール」はどんな内容?

将来への不安から東大合格を目指し、毎日15時間の勉強を自分に課していたガリ勉JK・大野千恵(おおの ちえ)。

しかし、彼女の人生は友人の夢村叶(ゆめむら かなえ)が買ってきた宝くじによって粉砕されます。

ガリガリくんが当たったかのようなノリで叶が見せた宝くじの当選金額、7億円。

努力など不要。

将来の不安も消滅。

その結果、共通テスト本番で爆睡し東大受験に失敗するという、鮮やかすぎる転落(上昇?)劇から物語はスタートします。

現金一括でタワマン即買い、高級車での登校、そして闇金に追われる美少女を借金ごと買い取るというパワープレイ。

叶の意味不明な豪運で当てたお金で人生をしゃぶり尽くす、ハイテンション・マネーコメディです。


【感想】金銭感覚が壊れる!見どころ3選

7億円当選と同時に失われる「常識」の描き方

この作品の面白さのひとつは、7億円という非現実的な金額を手にした直後のリアルな挙動です。

特に主人公・千恵の変貌ぶりがすごい。

東大合格判定Aを取り、積み上げてきた努力があったはずなのに、7億円という圧倒的な金額の前にはなすすべもありません。

肌身離さず宝くじを持ち、睡眠が取れない日々。

そして、宝くじに当たったのだから「…受験ダメでも…」とふんばりが利かなくなっている千恵。

「3億5000万円は入ってくるんだよなぁ……」と、自分は勝ち組すぎて今の状況が無意味と悟ってしまうシーン。

お金が人をダメにするのではなく、本質が現れるだけだと気付きます。

見知らぬ美少女を1億円で「雇用」する究極の衝動買い

本作の金銭感覚が崩壊する象徴的なシーンがここです。

千恵と叶が街を歩いていると、親の会社の借金をカタに、闇社会へ沈められそうになっている美少女・宮守芽衣(みやもり めい)に遭遇します。

普通なら警察を呼ぶ場面です。百歩譲って、もし彼女が「自分たちの推しのアイドル」だったら、助ける理由もわかるかもしれません。

しかし、二人は彼女と初対面。「見知らぬ子」です。

それなのに、叶の決断は一瞬でした。

「かわいいメイド服着せたい…」

たったそれだけの、「やりたい事リスト」消化のために、彼女の借金1億円をその場で現金払いを提案。

千恵が「見知らぬ子に何考えてるの!!」と正論でツッコんでも、「メイドさんやってほしいし」で押し通す。

他人の人生を左右する1億円という大金を、まるでガチャを回すように消費する。

倫理観や前後の脈絡よりも「今この瞬間の衝動」を優先する疾走感こそ、このエピソードの真骨頂です。

ドーパミン直結の演出技法

ページをめくるたびに、キャラの感情が極端から極端へと振り切れます。

救われた芽衣を専属メイドとして雇い入れ、豪遊生活に巻き込んでいくのですが、当たり前のように嵐のような勢いで散財していきます。

背景描写や心理描写を削ぎ落とし、「叫ぶ」「金を使う」「驚く」というアクションを連続させることで、彼女たちと一緒に「ヒャッハー!」と散財したくなるドライブ感のあるコマ割り演出。

ヒロユキ先生の作品ならではテンションの高さとスピード感、読むドラッグとしての効能が非常に高いです。


結末と考察:この後の展開はどうなる?

メイド・芽衣の登場により家事担当者も増え、豪遊生活の地盤が固まってきました。

芽衣を雇用した後の収支報告によれば、残金は4億円。(7億円当たったのに…)

まだ物語が始まったばかりなのに、すでに3億円近く溶かしています。タワマンに高級車、そして1億円の借金肩代わり。

このペースでいけば、3巻あたりで残高が尽きるのではないか、と心配になってきます。

一度上げてしまった生活水準を下げることほど、人間にとって苦痛なものはありません。

7億円の魔法が解けた時、残るのは税金と維持費。

その時、お金で繋がったようにも見える主従関係は維持できるのか。

それとも、サポート役に回った芽衣の手腕で、何かビジネスでも始めて這い上がるのか。

杞憂が過ぎました。失礼しました。

とにかく、ドタバタコメディ漫画の皮を被っていますが、実はかなりシビアな「現代の教訓」が含まれているのかもしれず、今後の展開に期待せざるを得ません。

というわけで、私も今から宝くじ売り場に並んできます。7億円当選したらこのブログはハワイから更新します。


まとめ:「ドリーム☆ジャンボ☆ガール」はこんな人におすすめ

  • 脳を空っぽにして資本主義の暴走を楽しみたい人
  • 7億円当たった時に備えて、当事者の追体験をしておきたい人
  • 将来への不安とかどうでもよくなる瞬発力が欲しい人

7億円が手に入ったらどうなるか?

そのシミュレーション教材としても(あるいは反面教師として)最適です。

ぜひこの作品を手に取り、彼女たちの狂乱の宴に参加してみてください。

※本記事は、本ブログ管理人が作品を読んだ個人的な感想・考察です。
※記事内の画像およびセリフの引用権は、各作品の著作者・出版社に帰属します。引用は著作権法第32条に基づいています。
(c) ヒロユキ/講談社

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